このところ「バーチャル展示会」、「オンライン展示会」、「Web展示会」の制作というご相談、お問い合わせが増えています。
特に弊社では上記のような「バーチャル展示会、オンライン展示会のシステムを制作、開発していますよ!」と告知していないにも関わらず、です。
色々なキーワードから、対応してくれそうなWeb制作会社を探していらっしゃるのかと思います。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、人が集まる展示会を開催できない、しづらい傾向にあるのでオンラインで代替できないか・・という需要が多いのでしょう。
実際に弊社でも何件か制作を始めています。
良い機会ですので、イベント屋さん数社にも色々と展示会に関しての話を伺ってみました。
それらをもとに、「オンライン展示会」「バーチャル展示会」に関してまとめてみましたので、ご参照ください。
さらに、最近「バーチャル展示会」、「オンライン展示会」、「Web展示会」の制作についてのご相談が増えてきたことに伴い、
弊社でもバーチャル展示会に関する特設ページを開設いたしました。(※2020.10.16追記)
https://www.serendec.co.jp/wp/web-exhibition/
バーチャル展示会とは
バーチャル展示会の定義とは?
オンライン上(バーチャル)で開催される展示会のことを表しています。
まあ、読んで字のごとくですね・・
名称も、下記のように様々な呼ばれ方をしています。
- バーチャル展示会
- オンライン展示会
- Web展示会
- バーチャルショールーム
グーグルトレンドでの検索需要を見ると、新型コロナウィルスの感染拡大が叫ばれだした頃から「バーチャル展示会」や「オンライン展示会」の検索が増えてきているのがわかりますね。
バーチャル展示会の特徴
実際の展示会とは異なり、バーチャル(オンライン上)での開催となるのため、下記のような特徴があります。
- 人との接触を避けることが出来る(三密防止、感染拡大防止)
- 実際の展示会より準備期間の短縮者やコストを抑えることが出来る
※バーチャル展示会のメリット、デメリットなどは後ほど詳しく解説いたします。
バーチャル展示会の仕組みとシステム、開催までの流れ
通常開催の展示会の場合
実際に開催される通常の展示会の場合は、「開催場所の確保」「出展ブースの用意」「資材の移動、搬入」「受付の手配」などなど・・
音響や照明など、これ以外にも数多くの用意すべき事項があります。
バーチャル展示会のシステムについて
バーチャル展示会を実現・構築するためのシステムの種類として、大きく分けると下記の2種類があります。
- オリジナルのプラットフォームシステムによる開発
- Webサイトのカスタマイズ(CMSやオープンソースのカスタマイズ)
◆オリジナルのプラットフォームシステムによる開発
オリジナル、完全独自で一から作成するので高機能になります。(スクラッチ開発)
その分、開発期間は長くなり、コストも割高になります。
コストや開発スピードよりも、実現したい展示会の内容や質に重きをおく企業向けですね。
◆Webサイトのカスタマイズ(CMSやオープンソースのカスタマイズ)
主にCMS(ワードプレスやMTなど)や会員システムなど既存のオープンソースをカスタマイズして拡張することで、バーチャル展示会としての機能を持たせる方法です。
すべてをオリジナルで開発するわけではないので、初期費用を抑えることができ、開発期間も短くなります。通常のWebサイトで実現出来るようなことは簡易に開発、実現が出来ます。
一方、実現が難しいことや、複雑なことを行う場合はオリジナル開発と同様に費用と時間が必要になります。
オリジナルのプラットフォームシステムによる開発 | Webサイトのカスタマイズ | |
メリット |
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デメリット |
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オンライン展示会の各プラットフォームの特徴や比較についてなど詳しくは下記の記事でも紹介していますので、ご参照ください。
オンライン展示会(バーチャル展示会)ってどんなことが出来るの? 各プラットフォームの特徴と比較
バーチャル展示会、導入・開催までの流れ
◆出展数について
実際の展示会は出展ブース(企業数)に応じたスペースが必要になります。
バーチャル展示会の場合は、オンライン上の情報を掲載する形式なので極端な話、1社でも100社でもそこまで差がありません。
(正確には、来訪者の予想アクセス数を考慮したサーバーを用意する必要があります)
そう考えると、リアルの実際に開催する展示会の場合は、それなりの企業数を集めないと諸々発生する費用をペイできないですが、バーチャル展示会の場合は小規模開催でも実現出来るのがメリットといえるかもしれません。
(出展数が増えてもコストのメリットは変わらないですけどね・・)
◆開催期間は?
開催期間は、通常の展示会と同様の考え方となります。
通常、展示会の開催期間を決定する際には採算がとれるよう、かかるコストなど諸々を考えて検討するかと思います。通常の展示会であればコストとして場所代、人件費を考えるところ、オンライン展示会であればサーバー費用、人件費などを考えることになります。
通常の展示会 | 場所代、人件費 |
---|---|
オンライン展示会 | サーバー費用、人件費 |
おそらくですが・・ 一般的にはサーバー費用の方がリアルな場所のレンタル費用よりも安いことが多いので、オンライン展示会の方が開催期間は伸ばしても費用面の負担は少ないはずです。
ただし、あまりに開催期間が長いと限定感や特別感が薄れることも考えられるので、ある程度期間を限定したほうがよさそうです。
◆展示会への集客、告知方法は?
通常の展示会と同様に主催者が集客、告知を行うのは、バーチャル展示会でも同じです。
もし一社単独で行う場合は、いわゆる「オンラインショールーム」「バーチャルショールーム」となり、自社で集客を行う必要が出てきます。
Web広告(リスティング広告など)、SEO対策、SNS広告・・ と一般的なWebを活用した集客方法と全く同じです。
バーチャル展示会、オンライン展示会のメリットとデメリット
運営者、主催者のメリット・デメリット
運営者、主催者にとってのバーチャル展示会のメリットとデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
<メリット>
- 準備期間が短い
- 低コスト(リアルな展示会に比べると)
- 三密を回避できる
<デメリット>
- 実際に人と会って話せない
- 実際に商品・サービスに触れてもらえない、体験してもらえない
出展社側のメリット・デメリット
出展社側にとってのバーチャル展示会のメリットとデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
<メリット>
- 低コスト
- 三密を回避できる
- オンラインなので24時間開催可能
- Webならではの効果測定、顧客分析が可能
- 出展ブースページの更新や変更が簡易
- 担当者もオンラインから参加可能(移動時間の効率化)
<デメリット>
- 実際に人と会って話せない
- 実際に商品・サービスに触れてもらえない、体験してもらえない
来訪者のメリット・デメリット
来訪者にとってのバーチャル展示会のメリットとデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
<メリット>
- 移動時間が不要
- 開催時間に制限がないので参加しやすい
- オンラインなので24時間開催可能
- オンラインなので比較検討や検索がしやすく、まとめての資料請求も可能
- 気軽に参加が可能(もし、ちょっと違うかも・・と思ったときのリスクが少ない。とりあえず見てみよう、となる)
<デメリット>
- 実際に人と会って話せない
- 実際に商品・サービスに触れられない、体験できない
バーチャル展示会の種類、規模感と事例
バーチャル展示会には、大きく分けて
- 大規模バーチャル展示会
- 小規模バーチャル展示会
- 1社単独型(ショールーム)
の3パターンがあります。
大規模バーチャル展示会
多くの出展ブース、出展企業がある大規模タイプや、基調講演動画やライブ配信セミナーなどのコンテンツを用意したタイプがあります。
ブースのデザインなどにもこだわったシステムもあります。
小規模バーチャル展示会
数社~2、30社程度で開催される小規模のバーチャル展示会。
特定ジャンルのサービスや企業に絞って開催するパターンが多くみられます。規模が大きくないことから、比較的に簡易に開催が可能です。
小規模(1社単独)ショールーム型
VRや360度ビュー、動画などリッチコンテンツを多用して、「サービスやブランドの世界観を伝える」ショールームのオンライン版といえます。
そもそもの「展示会の目的」は・・? 改めて考えてみました
改めてですが、展示会の目的に関して、考えてみました。
主催者側にとっての「展示会を開催する目的とは」
ざっくりいってしまうと、ビジネスマッチングの場を提供することに尽きるかと思います。
BtoB、BtoC、どちらの商材やサービスにしても、提供する側と利用する側をつなげることがメインとなり、さらにいうと新商品、サービスの告知につなげる場を提供する、というサービスの販売と認識できます。
出展企業にとっての「展示会に参加する目的とは」
出展企業にとっての展示会に参加する目的は、主に下記の3つに集約されるかと思います。
- 潜在顧客のリード取得
- 潜在顧客へ自社サービス、商品の告知
- ブランディングの強化(特にショールーム型や大がかりなブースを用意する場合)
ほかにも実際の顧客と触れ合う、話をすることで新たな情報や気づきを得るなど多くの効果はあるとは思いますが、大きなくくりとして上記3つとしています。
来訪者、参加者にとっての「展示会に参加する目的とは」
来訪者、参加者にとっての展示会に参加する目的は、
- 自社の課題を解決する商材、サービスを探す、情報収取
- 導入予定のサービスの比較、検討
というように、商品やサービスを探したり、比較して検討するのが主な目的となります。
大規模な展示会の場合、基調講演などで著名人のお話しが聞けるなど、そういったことも含めて参加する方も多いかと思います。
バーチャル、リアルを問わずに展示会は目的を達成できればよい?
そもそもで考えてしまうと、出展企業と来訪者の目的が達成できるのであれば、本来バーチャルとリアル、どちらでも良いのかと思います。
現在は、新型コロナウィルス対策として、代替手段としての「バーチャル展示会(オンライン展示会)」です。
しかし、従来の概念にとらわれすぎずに、オンラインでもよいのものは「バーチャル展示会(オンライン展示会)」で、オフラインで行った方がよいものは、「リアルな展示会」で(コロナ騒動がひと段落した後になるかと思いますが)開催するのがより合理的なのでは・・ と皆さんが考える、気づくときがくるのではと考えられます。
【企業別、目的別】おすすめのバーチャル展示会(出展企業のサービス、商品により異なるバーチャル展示会)
「商品・商材」を体感する必要がある場合は、やはりオフラインやリッチコンテンツ
オンライン展示会、バーチャル展示会があれば、何でも出来るような気もしますが、やはり実際に見てみないと伝わりづらい商品や商材の場合は、リアルな展示会に勝る訴求方法は今のところありません。
音、形、大きさや空間体感できる、触感、味覚、嗅覚」などが必要なものに関しては、どうしてもオンラインよりは、オフライン(現実)の場でリアルに体感することが一番です。
オンラインで行う場合は、や動画や、360°ビューアーなどの機能を用いて、少しでもリアルに近い間隔を味わって貰えるような工夫が必要になります。
ただ、その場合はどうしても費用は掛かってしまいます。
商材が無形に近いものであればバーチャル展示会で十分
上記のような体感できる商材でなく、無形の商品やサービスであれば、バーチャル展示会でも十分に事足りるかと思います。
たとえば、IT業界の便利なツールやクラウドサービスが商材であれば、画面共有が可能なオンライン通話(ZOOMやスカイプなど)を利用すれば十分に商品の機能を認識することが可能です。
そうなると、いかに分かりやすいWebのページを用意するか、ある意味通常のWebサイトと同様の施策や工夫が必要となってきます。
出展数によりバーチャル展示会の仕様は変わる
出展数により、バーチャル展示会の仕様は変わります。たとえば、
- 1社であれば自社サービスの世界観や商品一式を伝えるショールーム型
- 複数社が参加する場合はバーチャル展示会
という形式になります。
1社単独の場合は、商材次第でリッチコンテンツにするか、通常のWebページのように作成するかを検討する必要があります。
また、1社単独の場合は集客方法も考えておく必要があります。
オンライン展示会、バーチャル展示会の主な機能
オンライン展示会、バーチャル展示会の主な機能として下記のようなものが挙げられます。
- 「チャット機能」や「オンライン商談」
- セミナー動画(「オンデマンド配信」や「リアルタイム配信」)
- ユーザー参加型のライブ配信コンテンツ
- セミナー動画(「オンデマンド配信」や「リアルタイム配信」)
- 「VR」や「ストリートビュー」「360°ビュー」などのリッチコンテンツ
- 「複数社の一括資料請求」や「お気に入り保存」、「検索機能」
- オンラインならではの「効果測定機能」
セレンデックでは主にWebサイト型のバーチャル・オンライン展示会の作成を行っています
セレンデックでは、目的、予算を考慮して適切なオンライン展示会の開催をサポートしています。
ご検討中の方はお気軽にご相談ください。
https://www.serendec.co.jp/wp/web-exhibition/
オンライン展示会の各プラットフォームの特徴や比較についてなど詳しくは下記の記事でも紹介していますので、ご参照ください。
オンライン展示会(バーチャル展示会)ってどんなことが出来るの? 各プラットフォームの特徴と比較